カイロプラクティックは予防医学
機能的なものから器質的なものへ
病は本質的に機能的なものであり、その最終段階において器質的なものになるにすぎない。
カイロプラクティックを勉強していた時にふと,この文章が目につきました。
器質的なものとは、いつ誰が見ても同じものが同じようにあることです。骨が変形しているとか癌があるとか。
MRIやレントゲンなどによって診断され、手術で取り除くまたは修正するということになります。
それに比べて機能的なものとは働きです。病気とは働きが正常でなくなることにより引き起こされます。
その異常な働きが最終的に器質的なもの、つまり骨の変形や癌などの結果となるのです。
例えば癌は自分の細胞が異常に増殖するという病気ですが、それらは増殖する異常な細胞が発生するところから始まります。
これは実は体の中ではよく起きているのですが、発生した瞬間に自己免疫が働き増殖する前にやっつけてしまいます。
しかし、このやっつける機能が衰えてしまうとその網の目をかいくぐって増殖し、自分の免疫では対応できない状態となるのです。そうすると外科的に取り除くか放射線治療といった外からの力を加えなければならなくなります。
つまり癌といった器質的な問題になる前には、必ず機能的な低下があるのです。
カイロプラクティックは機能的な問題に対して効果があります。
ですのでカイロプラクティックというのは予防医学になるのです。
機能的異常の状態で対処する
ほとんどの問題は小さいものから始まり大きなものへと移っていきます。
器質的問題になる以前に機能的異常の状態で防ぐことができれば手術や投薬を大幅に減らすことができるのです。
実際アメリカの保険会社の調べではカイロプラクティックを受けている方は病院に行く回数60%減、入院期間69%減、外来受診85%、薬の費用56%減少したという調査があります。
機能的低下を改善することで病気や薬の使用を大幅に減らすことができるのです。
自律神経の問題も機能的なもの
私たちカイロプラクターが臨床でよく出会う問題に自律神経の問題があります。自律神経の問題は機能的な問題です。MRIやレントゲンでは問題はなく手術の対象ではないものです。
ですので、症状はあるけども病院ではできることはなく、自分で療養、運動してストレスを減らすということになるのです。
カイロプラクティックで考えると自律神経の問題は神経系の機能異常ということになります。
ですので、アプローチすることはできます。
人は往々にして症状が出てから対応しますが、機能低下のわずかな状態で対応すればカイロプラクティックを受けなくても改善していきます。
ですので大切なのは、自分の体に目を向ける時間を1日の中で少しでも作り少しの異常を感じられるようにするのです。
しかしながら機能が低下している状態というのは気がつきにくいものです。
私が症状が治まった後でも定期的なメンテナンスとしてカイロプラクティックを受けていただくことを勧めているのは予防にあるのです。
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