内臓の不調

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内臓の調子は自覚しづらい

内臓の調子が悪いというと消化器系(胃や小腸、大腸)が一番に思い浮かぶと思います。

下痢や便秘、お腹が張った感じや胃の痛みなどわかりやすい信号を発してくれるからです。

痛みは一番分かりやすく、行動も制限されるので早く対処したいものですが内臓は筋骨格系に比べて痛みを感じるセンサーの数が圧倒的に少ないので調子が悪くなっても痛みとして信号を出してくれません。

肝臓なんかも沈黙の臓器などと言われ重症化するまで症状を出しません。

だからと言って、何も信号を出していないのではなく様々な不調として信号を出しています。

内臓の不調のサイン

例えば肝臓の場合

一日中疲れている、風邪などひきやすくなった、ニキビや肌荒れ、口臭、コレステロール値の異常、慢性的な副鼻腔炎、めまい、肩甲骨の内側の痛みなど

様々なところに影響が出ます。消化器系のように肝臓自体が痛いと感じることもないので、コレステロール値異常以外の不調で肝臓の調子が悪いなと感じることは少ないです。

肝臓が悪くなってしまうのは、お酒や薬の飲み過ぎのみならず、消化器系の不調から肝臓に負担がかかりすぎてしまうこともあります。

またコレステロールはホルモンの材料になりますので、肝臓の不調はホルモンバランスを崩すこととなります。

このように内臓系はお互いに強く結びついていますので、1つの不調が全体に波及していくのです。

女性で多いのは生殖器関係の不調ですが、これは月経に伴って症状が出ることが多いです。

月経周期の乱れや、月経血が多すぎる、少なすぎる、月経痛、生理中の気分の落ち込みや膨満感、抜け毛や毛が細くなるなどは女性ホルモンのバランスの崩れによって起こりますので、生殖器や甲状腺、副腎などのホルモンを分泌する器官の不調によって起こります。

内臓の不調から筋骨格系の不調に

実は内臓系の不調は筋骨格系にも影響を及ぼします。

先ほどの生殖器だと骨盤周りの筋肉と関わりが深いため、腰痛やむくみ、骨盤の不安定性や広がりとなって現れます。

筋骨格系の不調がストレッチや運動によって改善されない場合は、そういった内臓系の不調が隠れている可能性があります。

内臓の不調の原因は様々

内臓系の不調は内臓自体の問題、内臓の動きの問題、内臓をコントロールしている自律神経系の問題、血流の問題、リンパ系の問題、精神的な問題によって起こります。

これらの問題に適切にアプローチをしていくと改善がみられます。

内臓の問題でも手術が必要なものや命に関わるものはまず病院での処置が必要になります。

ただ、病院では問題が見つからずそれでも不調がある場合には機能的な異常が原因となりますので当院でのアプローチが有効になります。

出産後から腰痛がひどくなった女性では、骨盤の不安定性があったため、筋骨格系へのアプローチと生殖器、ホルモンバランスの調整を行なって、朝起きた時や長時間座っていて立ち上がる時の腰痛などは消失し月経周期も安定して行きました。

腸の問題から脳の問題へ

最近では腸脳リンクといい、腸と脳が密接に関係しており、腸の問題が直接的に脳の問題につながってくると言われています。

つまり、気分がすぐれないとか、感情のコントロールが難しい、痛みを感じやすい、物覚えが悪くなった、鬱などを引き起こす可能性があるのです。

身体はつながっていますのでいつの問題があらゆる部分に広がって行きます。

問題を解決するのには効率的に行う

当院ではカイロプラクティックの基本である背骨はもちろん、問題を解決するのに一番効率の良いところからアプローチをしていきます。

内臓が安定しないと筋骨格系が安定しないのであれば、内臓から調整したほうが遥に近道ですのでそちらを選択します。

不調は長引かすと問題が広がり、複雑化します。治るのにも時間がかかるようになります。

もし、なんとなく調子が悪いなとか、治りが悪くなったなと感じたら内臓系の不調かもしれません。

早めに対処したほうが後々楽ですので、気になった方はお気軽にご相談ください。