高知県民の健康意識
高知に帰ってきて
私が高知で開業しようと思ったのにはいくつか理由があります。
高校卒業と同時に高知を離れて20年近くなってまた高知に帰ってきました。
愛知、東京と移り住みましたがやはり高知が好きで故郷だなと感じています。
自然が多くて食べ物が美味しくて、人が面白い。
とても魅力のある県だと思います。
高知に移住してくる人も年々増えているようで、平成24年度に121人だったのが、平成29年度には1198人まで増えています。
私の患者さんでも神奈川から高知に移住されています。
そんな大好きな高知ですが、私が高知に帰ってくる前、盆や正月に帰省した際に感じていたのは少し元気がないのかなということです。
私自身も今年で39歳になりますので、周りの友人や親、親戚などもそれなりの歳になってきました。
そうしたこともあって体の不調を抱えている人が周りに多くなってきました。
私がカイロプラクティックの仕事をしているというと相談を受けたりします。
その時に感じるのは体の不調があるのは歳だから仕方ないと思ってしまっているということ、そして健康に対する意識が少し低いように感じました。
高知の人はどれくらい歩く?
私が住んでいた東京や神奈川の人々はよく歩きます。それは電車社会であるために駅に行くまでの道や駅から職場まで何気に歩いてしまうのです。
東京の人たちは実際どれくらい1日で歩いているのか気になって調べてみたのですが、面白い結果が出ていました。
平成28年の厚生労働省の国民健康・栄養調査結果で都道府県別1日の平均歩数を出しています。
東京の男性の1日の平均歩数8611歩で第4位、女性は7250歩で第5位です。
全国平均は男性で7,779歩/日、女性で6,779歩/日です。
それに対してなんと高知の男性は5647歩/日、女性は5840歩/日で男女ともにワースト一位です。
男性に至っては東京と3000歩/日も違うわけです。
ちなみに男性のワースト2位の秋田県でも6626歩/日ですので1000歩/日もの大差でワースト1位ということになります。
これだけで健康意識が低いとは言えないのですが、日常的に歩く習慣がないということです。
私自身も高知に帰ってきてから歩く時間はかなり減りました。
それをジムに通ったり、ランニングをしたりといったことで意識的に運動を行って埋め合わせを行えば問題はないのですが、実際はそういった時間が取れない、金銭的な余裕がないということになります。
道具に頼ることのメリットとデメリット
現代人は意識的に運動を行わないと体を動かす時間が圧倒的に少なくなります。
家事は家電がやってくれ、どこか行くのは車が運んでくれます。
私たち人間が行っていた仕事を機械に任すことで、時短ができその時間を他の余暇に当てることができます。
しかし、それによって人間が本来持っていた働きは衰えていきます。
その代わりに余暇を使って運動をしなければならないという矛盾した状態となっています。
健康を意識することの大切さ
つまり大切なのは意識することです。
時間やお金がないのであれば、日常動作の質をよくして、負荷を少し上げてあげれば長期的に見るとジムに行くよりも効率的に体を動かすことができます。
階段とエスカレーターがあれば階段を使う。
歩いて行ける距離ならば歩く。
歩き方や仕事の時の姿勢をよくして、運動動作の質を上げてあげる。
呼吸の質を上げる。
一つ一つは小さなことですが、積み重ねれば大きな成果となります。
今ある多くの症状は過去に自分が行ってきたことの積み重ねです。
つまり小さい積み重ねを変えていけば、未来の自分は確実に変わります。
ジムに行って筋トレをしたり、運動をしたりして付いていた筋肉が運動をやめた途端落ちてしまうのは日常動作でその筋肉を使っていないからです。
体は必要性があれば強くなり、必要がなければ衰えます。
つまり筋肉が落ちてしまうというのは、日常動作の中で必要としていないということです。
その筋肉を使うような動作を日常に取り入れてやれば、筋肉が落ちるのは防げます。
運動をあまりしていないのに筋肉が付いている人がいます。
これは体質の部分もありますが、日常動作の質の違いがあるのです。
ですから、大切なのは意識することなのです。
高知を元気に
私は故郷である高知の人々が元気であってほしいと願っています。
そして、それに対して私ができることはカイロプラクティックを行うこと、そして健康意識が変わるように訴えることだと思っています。
高知は環境としてとてもいいのです。
少し行けば自然が豊富にあり、新鮮な野菜や魚が手軽に手に入る。
こんないいところありません。
高知だからできることを最大限に生かして、高知の人々が健康になるよう、私なりに最大限のお手伝いをさせていただきます。
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