病気と健康

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病気と健康

カイロプラクティックでは病気はみない

私たちカイロプラクターは病気を扱うものではありません。

病気を扱うのは医者の仕事であり、病気と診断できるのも医者だけなのです。

つまり、病気になっている、病気が治っているという判断を下すことができるのは医者だけなのです。

動的平衡を失ったものが異常

では、カイロプラクティックでは病気は治らないのでしょうか。

病気を体の異常と考えてみます。

異常というのはある一定の範囲を超えたものです。

つまり異常と判断されるには、基準が必要ということになります。

下記の図のように正常の範囲内であれば、その範囲内で揺らいでいても問題はないのです。

むしろ私たちの体は動的平衡を保っていますのである一定のゆらぎの中にあります。

 

例えば血液のpHは7.4±0.05という非常に狭い範囲で保たれています。

pH6.95まで低下すると昏睡状態に陥りやがて死にます。逆にpH7.7まで上昇すると痙攣や発作を起こします。

pH7.00が中性になりますのでわずかにアルカリ性なのですが、これが酸性に傾き始めると呼吸や腎臓を介して酸を排出してpH7.4に近づけます。これがpH7.45を超えそうになると吸気を多くして酸性にpH7.4に近づけようとします。

このように様々なセンサーが血液のpHを感じ取って神経系やホルモンを動員して中間を保てるようにしているのです。

外の刺激に対して適切に反応するかどうか

さて、このゆらぎがあるということは刺激や外的環境に対して敏感に体が対応しているということで正常なことです。

 

自律神経の働きを測定する器具があるのですが、それは心拍の変動を観察します。

心拍は自律神経の影響を受けて変動するのですが、この変動が大きいと自律神経が乱れているということになります。

 

では、変動がない方がいいかと言われればそうでもないのです。

変動がないということは環境(外的・内的)に対して対応できていないということになります。

生き物は環境の変化に細かに対応していかなければ生きていけません。

ですので適度に変動があることが大切なのです。

 

そこで、病気とは何かということを言うと、一定のゆらぎの中でそれが医者が規定する範囲を超えてしまったものです。

病気でもなく健康でもない

それは急になるものでなく、その手前には半健康という状態があります。

 

病気と診断されるには基準を超えなければなりません。

 

病院では問題無いと言われたけれども、体は辛いという状況があると思います。

それは決して、健康であるということではなく、ただ病気では無いということです。

つまり半健康ということです。

健康、半健康、病気とは繋がっているのです。

半健康の状態をほおっておくといずれ、範囲を超えて自分の力では戻せなくなってしまい病気となります。

 

病院というのは病気を治すところであって、健康になるところではありません。

カイロプラクティックや鍼、その他の代替医療は半健康の状態に対して適応となるのです。

病気にならないように予防するものです。

予防が何よりも大事

カイロプラクティックは予防医学なのです。

しかし、本来一番大切なのは自分自身で予防し健康を保つことを主としなければ本当の健康は手に入れることはできません。

 

上の図のように病気も一つの経過で風邪や痛みなどを過剰に心配することなく、体が元の位置に戻るための反応であると認識する必要があります。

しかし、悪い状態が長く続くようでしたらそれは体を元に戻す力自体が弱くなっていますので体を見直す必要があります。

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