脳の機能を正常に保つために

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脳の機能は体からの刺激によって保たれている

脳の機能を正常に保つためには受容器からの正常なボトムアップが必要です。

脳に対して刺激が適度な刺激があることが大切なのです。

私たちに感覚受容の大切さを教えてくれる実験があります。

1951年カナダの心理学者のヘップ(H.O.Hebb)は14人の男性大学院生に20ドルという高賃金でアルバイトを募り、被験者を60ワットの電球が照らされた半防音式の、ベッド一つほどしか置けない小さな部屋に閉じ込めます。
目には半透明なゴーグルをかけさせ、エアコンのノイズ以外は聞こえないようにし、腕から指先は筒で覆う。
後は室内でひたすらベットに横になり、過ごしてもらいます。

しかも、食事はきちんと与えれ、トイレも自由に行っていい。

洗面所などを使うときは他の人間が付き添ったし、実験室の外にいる実験者ともインターホンで話せるようになっていました。

つまり、感覚遮断といっても完全な孤独の環境ではなかったのです。

にもかかわらず、被験者は衝撃的な変化を見せていきます。

徐々に独り言が増え、急に歌い出したり、口笛を吹いたりと妙な行動を取り出しました。

さらに時間が経ってくると、知能検査で成績が低下。
最終的には全員に、幻聴や幻覚が現れ始めたのでした。

結局、被験者は耐えられずにリタイアし、実験は2、3日で終了しました。

ストレスは悪いものではない

私たちは常に何かのストレスにさらされていますが、ストレスとは体に必要なものなのです。

それが毒となるのか薬となるのかは、自分の体がどれだけそのストレスを処理できるかということです。

体が弱って処理能力を上回ればストレスは毒となり、処理能力内であれば体を活性化するのです。

この実験の場合は完全な感覚遮断ではないのですが感覚受容がかなり低下した状態です。

適度な感覚が入ってこなくなると簡単に脳機能は低下を起こすのです。

脳は情報を処理する器官ですので何かしらの、情報を処理していたいのです。

体からの感覚が入ってこなくなると、思考を処理し始めます。

体を動かすことは脳に刺激を送ること

運動不足になると、思考を多く処理するようになるので、考えなくてもいいことを考え悩むのです。

逆に運動中は思考を処理している暇はないので、頭はスッキリしてきます。

実は脳に対する刺激のほとんどは体を動かすことから生じます。

ノーベル賞を受賞した神経心理学者のロジャー・スペリーは

「脳への刺激及び栄養の90%は、背骨の動きにより調整されている」

と言っています。

背骨は24個の骨によって成り立っています。(仙骨、尾骨を含まない)

そこには左右に関節があり前方には椎間板があります。これらにもそれぞれ受容器があります。

さらに背骨の周りには多裂筋や半棘筋、回旋筋、上部頸椎では後頭下筋群などの深部の筋肉がつきます。

これら深部の筋は筋紡錘と言われる受容器が豊富に含まれています。

例えば、後頭下筋群には筋組織1gあたり36個の筋紡錘がありますがが大殿筋では1gあたり0.7個しかありません。

大きい筋肉というのはパワーを出すもので、小さい筋肉というのは関節のコントロールを行うものです。

たくさんの受容器が刺激されることでたくさんの刺激が脳に入ってくるのです。

運動は繊細に行う

脳の機能という視点から見ると、大きい筋肉を動かすよりも小さい筋肉を刺激することが大切なのです。

それは運動の正確性ということです。

パワーや速さではなく、正確に行うこと。

ゆっくりでもいいので正確に行うことが重要なのです。

そして、使えていないところを使ってあげることです。

それには使えていないところに気づくことが必要になります。

いつもと同じ日常動作では同じところしか使っていません。

ですのでいつもと違う運動を行うのです。

こんなに使えないのかと愕然とすることでしょう。

そしてこれらを繰り返し行っていると使えない感覚というものがわかってきます。

その感覚がわかれば、日常動作で使えていないところを探してあげるのです。

一番大切なのは、気づくことです。

気づきさえすればそれを修正するのはさほど難しいことではありません。

しかし、気づくことができなければ修正はできません。

量よりも質です。

質を高めるために繊細に感じ、繊細に動かしていけば脳は活性化していくのです。

脳が活性していけば様々なストレスに対応できるようになります。

ストレスフリーとはストレスから逃げることではなく、ストレスをうまく使う体を作ることです。

この記事を書いた人
濱口貴洋

日本で数少ないWHO基準のカイロプラクター。
東京で修行を積み、地元高知に戻って自然との共存をモットーに、地元に根付いたヘルスケアを提供しています。

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