機能障害

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カイロプラクティックでは骨を動かしている?

カイロプラクティックは背骨を調整します。カイロプラクティックではこれをアジャストメントと呼ぶのですが、これは背骨や骨盤を元の位置に戻しているわけではありません。

海外の研究では、カイロプラクティックアジャストメントで背骨が動く距離は最大で1.1mm程度だと言われています。

アジャストメントを行った時にボキッと音がなって正常な位置に戻った感覚がある方もいらっしゃるかもしれませんが、実際のはほんの少ししか動いていないのです。

では、カイロプラクティックのアジャストメントは効果がないのかというとそうではないのです。

アジャストメントは直接的に背骨を動かしているわけではなくて、間接的に背骨を正しい位置に戻すのです。

骨格の歪みは筋肉がおこす

関節の位置や骨の歪み、ズレといったものは筋肉のアンバランスが起こします。筋肉というのは神経によって支配されています。神経というのは電気信号なのですが、この電気信号の頻度が高くなると筋肉は収縮します。これを利用したのが低周波治療器です。電気が流れると筋肉が勝手に動きます。

そして、電気信号の頻度が低くなる、もしくはなくなると筋肉は緩みます。

つまり筋肉のアンバランスは神経からの電気信号が正常に行われていない状態なのです。

ではなぜ神経からの電気信号が正常に行われなくなるのでしょうか。

筋肉の異常は関節のセンサーの異常

その一つに関節のセンサーの異常があります。

体の関節には動きや化学的な刺激に対して反応するセンサーがついています。このセンサーが関節の位置やどのくらい動いているかをモニターしていてその情報を脳や脊髄に対して送ります。

そしてその情報をもとに筋肉に対して神経から電気信号を送り、縮んだり伸びたりするのです。

ですので、この関節についているセンサーの異常が筋肉のアンバランスをうみ、関節のゆがみを生むのです。

膝の痛みや肩の痛み、腰の痛みなどは関節のゆがみから来ることが多いのですが、言い換えればセンサーが異常な働きをしているということになります。

カイロプラクティックではこの異常な反応を起こしている関節、背骨を特定しアジャストメントを行うことで周りの筋肉や靭帯が正常に働くようになり、自然と良い位置に戻っていくのです。

カイロプラクターが正しい位置に戻すのではなく、センサーに対して刺激を入れることで体が自分で戻すのです。

戻すのは自分の力ですので副作用がないのです。

カイロプラクティックは神経系を利用する

この一連の流れの中で神経系の脳を介するためにアジャストメントした部位だけではなく全身に影響が及ぶのです。

関節のセンサーが異常な反応を起こしている場所をカイロプラクティックではサブラクセーション呼びますが、サブラクセーションがあるのを自分で気づくのはむづかしいです。

なぜなら、体はサブラクセーションがあることにすら気が付いていないのです。気が付いていれば体は勝手に治してくれます。実際に日々サブラクセーションは作られますがその多くはすぐに自分の治癒力によって調整されます。

その、残ってしまったサブラクセーションを見つけ、取り除くことがカイロプラクターの仕事であり、整体やマッサージなどと違うところです。

サブラクセーションをみつけることが一番重要

アメリカの有名なカイロプラクターであるDr. Clarence S. Gonsteadは

“Find the subluxation, accept it where you find it, correct it and leave it alone.”

「サブラクセーションをみつけなさい、そしてそれを受け入れ、正しく治しなさい、後はそっとしておきなさい」

と言いました。

サブラクセーションを探し、そこに対して正しい方向でアジャストメントを行うことであとは体が勝手に治してくれるのです。

施術というのは時間ではありません。どこに機能障害があるのかという見極める能力とそこに対する適切な刺激を必要としているタイミングで行えば時間は少なくて済むのです。

時間が長いのは原因を特定できていないからです。

最後に私が好きなジョークがあります。今日の話に通じるのではないでしょうか。

<<料金の内訳>>

アメリカのとある工場で、機械がすべてダウンしてしまうという

アクシデントが起きた。

修理工たちは必死になってあちこち調べたが、

なかなか原因を究明することはできなかった。

そこでとうとう日本人の技師が呼ばれることとなった。

その日本人はしばらく機械をじっと眺めた後、

ハンマーで機械を2、3カ所卜ントンと叩いた。

すると、驚いたことに機械は元通りに動き始めたのである。

日本人技師は修理代として5000ドルの請求書を出した。

工場長は驚いて言った。

「あなたは機械をちょこっと叩いただけじゃないか!

それでこの値段はあんまりだよ。詳しい明細を書いてくれ」

日本人技師は何も言わず、内訳を書いて

改めて請求書を差し出した。

それにはこう書かれていた。

叩き代      5ドル
叩き場所捜索代  4995ドル

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