肩こりにはパターンがある
肩こりや猫背を引き起こす筋肉
上位交差症候群(Upper cross syndrome)というものがあります。
肩こりや首の痛みを抱えられる方に多いですが俗に言う猫背に近いのではないでしょうか。
これは弱化している筋肉と過緊張している筋肉が交差している状態で、特に首から胸、背中にかけて起こるために体の上の方ということで上位とついています。
参照:脊柱のリハビリテーションより
上の図を見ていただいてもわかるように、弱化する筋肉は首の前側についている頚部屈筋群(首を前に曲げる筋肉)、これが弱くなると顎が上がり頭が前に移動します。
そして背中側の下部僧帽筋と前鋸筋(肩甲骨を下に引き下げたり固定する)、これが弱くなると肩甲骨は外に広がり上に上がります。
過緊張するのが首の後ろ側の上部僧帽筋、肩甲挙筋(肩をすくめる筋肉)、この二つは肩こりでよく問題になるところです。
そして前側では胸の筋肉の大胸筋、小胸筋でこれが緊張すると肩が前に出て巻き肩になってきます。
横から見た時に耳の位置が肩よりも前に来ている状態でしたら上位交差症候群の可能性が高いです。
さてこれを改善するためには、筋肉だけのことを考えたら、過緊張しているということは筋肉が短縮していますので伸ばし、弱化している筋肉は強化していく必要があることがわかります。
ですので、ストレッチや筋力トレーニングは有効ということです。
前文で筋肉だけのことを考えたらといったのには訳があります
上位交差症候群とまで名前がついているからには多くの人に同じパターンが頻繁に見られるためです。
それは筋肉をコントロールする脳の作りに関係があります。
直立二足歩行の人間であるが故の理由があります。
これについては次回のブログと併せて説明いたします。