自律神経①

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自律神経

カイロプラクティックが自律神経の問題に効果があるのか

自律神経の問題を抱えていらっしゃる方は多いですが、当院に来られる方は最初から自律神経の改善のためにきましたという方は少ないです。

他の症状で来られて、聞いていくと自律神経の問題が長くあるというのがよくあるパターンです。

それはカイロプラクティックがそのようなものに効果があると認識されていないということでしょう。

しかしながら、程度によって回復期間が違いますが、30年来の自律神経の不調が定期的な来院で改善したという方もいらっしゃいます。

なぜ、カイロプラクティックで自律神経系の不調が改善するのか、自分でできることはなんなのかを知るためには自律神経系のシステムを知らなければなりません。今回から数回にわたって自律神経系のお話をしようかと思います。難しければうちに来られて時にでも聞いてください(笑)

自律神経はシーソーのバランスではない

自律神経の問題というと、一般的に交感神経、副交感神経のバランスというふうに言われます。それらがシーソーのようにバランスをとっており、交感神経が高くなると、副交感神経が低くなり、副交感神経が高くなると交感神経が低くなる。

ですので、自律神経の乱れがあるときは、交感神経が高くなっていることが多いのでリラックスしたり、興奮するような刺激は避けましょうとなります。私も学校で習ったときはそうでした。

しかし、最近では脳科学も発展しいろんなことがわかってきています。

自律神経は層になっている

自律神経系はシーソーのように働くというのは間違いではないのですがニュアンスが少し違い、層になっているのです。そして上の層が働くと下の層の働きは抑えられるのです。

交感神経は副交感神経の働きによって抑えられているのです。交感神経がアクセルだとしたら副交感神経はブレーキです。この副交感神経のブレーキが効かなくなった状態が自律神経が乱れている状態です。

交感神経というのは活動に関わる神経です。動物では咄嗟に戦わなければならない、逃げなければならないというときに働くので闘争・逃走反応とも言われます。そういった場合、瞬間的に副交感神経のブレーキを外してアクセル全開にするのです。人間でも火事場のくそ力なんかが出るときはこのブレーキがかかっていないときです。

そして危機が去ったとは使ったエネルギーを回復させ、体を補修するために副交感神経が働き、活動するために筋肉や心肺機能に回っていたエネルギーを内臓系や免疫系に回し回復させるのです。この時に副交感神経は交感神経にブレーキをかけ、働きを弱めます。

自律神経が乱れて、寝れない、内臓の調子が悪いなどという症状がある方は、基本的にこの副交感神経のブレーキが効いていない状態ということです。

ではなぜ、この副交感神経のブレーキが効かなくなるのでしょうか。それは人間の進化や脳の構造が関係します。

次回はさらにその辺りを深掘りしていきます。