正しい姿勢?良い姿勢?

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機能と構造

私はカイロプラクターですので機能障害というものに注目します。

特に背骨と神経の機能障害についてです。

しかし、世間一般には構造的な異常の方が注目されているように思います。

例えば、姿勢というもので考えた場合、猫背とかストレートネックとか言うようにまず見た目がどうなっているかということが最初に来るのです。

この見た目が構造です。

患者さんによく、「正しい姿勢ってどういうのですか」ということを聞かれます。

この時に私は「正しい姿勢というのはありません。より良い姿勢はありますが」と答えます。

カイロプラクターが姿勢を正しくとか姿勢を良くしましょうとか言うのに「正しい姿勢がない」というのはどういうわけだとなるのですが、これには理由があります。

まず正しいということですが何をもって正しいとするのでしょうか。

機械ならば設計図がありそれに基づいて作られているので、ずれていれば正しくないとなりますが私たち人間の場合、誰を正しいとして基準にするのでしょうか。

世界最速なのに正しくない?

人類史上最も速い男ウサイン・ボルトは側弯症です。あんなに速くて体をうまく使えるのに側弯症だから正しくないとなるのでしょうか。

また、骨格はひとそれぞれ違い人種が違えば大きく違います。

例えば我々日本人は欧米人に比べ首の前弯が少ないのです。これは頭蓋骨が日本人は横に広いのに対して、欧米人は前後方向に長いのです。

これによって首の後ろについている項靭帯が日本人よりも分厚く湾曲が強くなるのです。

ですので欧米人にとっては首の前弯が少なくても日本人にとっては普通ということもあるのです。

正しいものがないのに何を目指してやっているのということですが、それは機能的にいいということです。

さっきのウサイン・ボルトも構造的には正しくないけど、機能的にはずば抜けていいのです。

何せボルトより速く走れる人がいないのだから走ることに関しての機能は誰よりもいいということになります。

悪い姿勢は機能低下の結果である

機能とは動きであり流れです。

私たちカイロプラクターは背骨がゆがんでいるから調整をしているわけではなく、歪みとともに機能低下が生じているためその機能低下を改善させるために調整を行うのです。

ですから悪い姿勢というのは、機能低下の結果起きた筋肉のアンバランスによって生じたものなのです。

そうなると良い姿勢というのは何かというと、あらゆるものが滞りなく機能し、エネルギー効率の良いものということになります。

同じ動作や作業を行った時に楽に動ける姿勢が良い姿勢です。

いくら背筋を伸ばして姿勢がいいように見えても筋肉が固まってしまって動くのに労力を使うようであれば、それは良い姿勢とは言えないのです。

機能的に良くなってくると自然と姿勢は良くなってきます。つまり機能を改善していけば構造はついてくるのです。

構造は機能の結果です。

機能障害のない構造だけを改善しても良くはならないのです。

つまり不良姿勢とは私にとっては様々な機能障害を提示してくれるのです。

機能がいい状態とは心地よいこと

じゃあ、どうやっていい姿勢をキープすればいいのかと云うことになるのですが私は「呼吸をしてみて一番吸いやすいところと一番吐きやすいところが今のあなたにとって一番いい姿勢です」と言います。

呼吸という機能を使って機能の低下を感じるのです。

呼吸と姿勢の関係についてはまた別の機会にお話しします。

そして重要なのが「今のあなたにとって」というところです。

人と比べるのではなく自分の中で比較してください。

他人と自分では骨格も今発揮できる機能も違います。

ですから、今の自分にとって良い状態をキープできれば明日にはもう少し良い状態になれます。

そうやって「より良い」を重ねていけばいい姿勢になるのです。

この記事を書いた人
濱口貴洋

日本で数少ないWHO基準のカイロプラクター。
東京で修行を積み、地元高知に戻って自然との共存をモットーに、地元に根付いたヘルスケアを提供しています。

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