健康にはいくらの価値がある?
健康は目的じゃない
「健康のためなら死んでもいい」というような冗談があります。
極端な話ですが、健康でない人からしたら気持ちはわからんでもないといったところではないでしょうか。
健康というのは人生において非常に大切なものです。
健康でなければ、食事をしても美味しくなく、旅行に行っても楽しくありません。
だから健康は大切なんだとなりますが、本来健康とは何かを十分に楽しむために健康であるべきなのです。健康になることが目的になってはいけないのです。
「ある」ものがなくなることで気づく
健康というのは失って初めてその大切さがわかります。
ほとんどのものがそうであるように。
生まれた時は全てが「ある」状態から始まります。
そこから、自我が生まれあの人には「あって」私には「ない」という状態になり、時間を経てくると過去の私には「あった」のに今の自分には「ない」という状態へとなっていきます。
そこで「ない」ものに対して焦点を当てると自分はなんて不幸なのだとなるのですが、「ある」ものに焦点を当てると何て幸せなのだとなるのです。
健康はほとんどが過去の自分との比較です。できたはずのことができなくなった、前はこんな苦痛ではなかったということです。
これをできるだけ失う前に気がつきたいものです。それは失った後に取り戻すのは大変だからです。
健康はいくらの価値がある?
人間には想像する能力があります。これをうまく使うことで今あるものの価値を知ることができます。
「あるお金持ちが自分は朝起きた時から体がだるく、食事をしても美味しくない、頭も一日中痛いのでどこかに出かけようという気にならない、体のあちこちが痛いので運動もできない、寝ようと思ってもここ何十年と熟睡したことがない。私はお金は余るほど持っている。あなたの一生分の健康を1億円で買うがどうですか?」
と言われた時にあなたは売りますか?
多分売りたくないと思います。では5億円では?10億円では?
お金には代えがたいものということがわかると思います。
もし、あなたが5億円で手に入れたものはどのくらい大切にしますか。
人によってお金の価値は違うので一概には言えませんが、毎日手入れをして大切にするのではないでしょうか。
それくらいの価値のあるものをあなたは持っているということです。
なぜそんな価値のあるものをぞんざいに扱うのですか。しっかりと大切にしてあげてください。
それは決して替えのきくものではありません。あなたと切り離すことはできません。あなたの人生に強く影響を与えるものなのです。そしてそれはあなた以外の人にとってはそこまで価値のある物ではありません。あなたにとってだけとてつもない価値を持つ物なのです。
だからあなた自身が管理しなくてはならないのです。他人は管理してくれません。
先ほどのお金持ちもお金では手に入れられないんです。逆に健康であることに多くのお金は必要ありません。
「ある」機能を失わないために使ってあげることです。それは自分の身体の仕事を人に任せないことです。人に任す時に様々なものが必要となるのです。
失ったものを取り戻すためにお金と時間がかかるようになります。そうならないために、失わない努力が必要なのです。