副腎

副腎アンドロジェン

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副腎アンドロジェンとは副腎皮質から分泌される性ホルモンの総称であり、副腎皮質の最下層である網状層から分泌される。

アンドロジェンとは男性ホルモンの総称です。

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参照:標準生理学 第4版

副腎アンドロジェンは

  • デヒドロエピアンンドロステロン(dehydroepiandrosterone: 以下DHEA)
  • DHEA-sukfate(以下DHEA-S)
  • アンドロステネジオン(androstenedione)

また少量ですが、エストロゲンやプロゲステロン、テストステロンも分泌される。

DHEA,DHEA-S

DHEAやDHEA-Sはエストロゲンやテストステロンなどの50種類以上のホルモンの元となるホルモンですので、ホルモンの母と呼ばれます。

DHEAが生産されなくなると、エストロゲンやテストステロンなどの性ホルモンが作れなくなるので性ホルモンの低下による影響も出てきます。

DHEAの血中レベルは、25歳をピークに、加齢と共に減り始め、70歳前にはピーク時の20%以下にまで減少します。

女性の思春期から50歳前後までは女性ホルモンの90-95%は卵巣で作られますが、閉経後は副腎から作られるDHEAによって女性ホルモンは作られます。

副腎の機能低下によってDHEAの産生が低下すると、更年期障害がひどくなります。

 

 

DHEAの働き

DHEAは他のホルモンの元となるばかりではなく、DHEA自体でも様々な働きを持ちます。

 

・免疫調節効果

免疫システムのリンパ球の活性を促し、生産量自体も増やします。

 

・抗酸化作用

コルチゾールが大量に生産されると活性酸素が多く作られます。その活性酸素の働きを抑える働きがあります。

 

・抗コルチゾール作用

コルチゾールと拮抗的に働くことにより、急激に上がったコルチゾールを下げる働きがあります。

コルチゾールは「ストレスホルモン」と呼ばれ、それに対して拮抗的に働くためDHEAは「抗ストレスホルモン」と呼ばれます。

 

・脂肪代謝作用

脂肪を代謝する作用があり、肥満や動脈硬化などを予防する働きがあります。

 

・インスリンに対する作用

インスリンの分泌を促し、インスリンの受容体を活性化するため、糖尿病の予防になります。

 

・抗炎症作用

血中の炎症物質を低下させ、炎症を鎮める働きがあります。

 

副腎疲労症候群ではこれらのホルモンの生産が低下するため、種々の症状が出るわけです。

 

 

 

 

 

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