カイロプラクティック 副腎

副腎疲労症候群①

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副腎疲労症候群(Adreanal Fatigue Syndrome:以下AFS)とは、ストレス臓器である副腎が長期のストレスによって働きすぎて疲労してしまいストレスに対して対応できなくなるものです。

副腎は内分泌器官(ホルモンを分泌する臓器)ですので、副腎から分泌されるホルモンによって行なわれている働きができなくなってしまいます。

AFSはひどい状態のものから軽度のものまで合わせると、かなりの患者さんにみられます。

少し複雑ですので数回に分けてお話ししていきます。

第一回は

  • 症状
  • 副腎に負担を与えるもの
  • 副腎疲労症候群の3つのフェーズ

についてお話しいていきます。

副腎の詳しい機能につきましては別ページをご参照ください。

 

症状は以下のものです。

このうちいくつか当てはまるようならばAFSの可能性があります。

[症状]

・朝寝床から起き出す気力がない(起きるのが辛い)

・6時間以上の睡眠をとっているのに疲れを感じる(起床後に頭がボーっとしている)

・塩分を欲することが多くなった(人から塩分摂りすぎと言われたことがある)

・いつでもどこでも知らないうちに眠っていることがある(移動中の交通機関内で寝ることが多い)

・眠りが浅いと感じる

・夢を見るほど熟睡できない

・睡眠薬や睡眠導入剤を飲まないと寝れない

・寝てから朝までに何度も目覚めてしまう(尿意を催してではなく)

・何か行動をするのに時間がかかるようになった

・日中でも頭の中に霞がかかったような状態であることが多くなった

・性的欲求がなくなった

・ちょっとしたことでパニックになる

・突然呼吸が苦しくなることがある

・ストレスで胃が痛くなることが多くなった

・風邪などの感染症にかかりやすくなった

・風邪をひいても治りが遅くなった

・原因不明の微熱が続く

・傷がいつまでも治らないことが多くなった

・立ちくらみが頻繁にでる

・椅子から立ち上がったときなどに目の中に光がまばたくようなことがある

・小さなことで悩むようになった

・喜怒哀楽が激しくなった

・何をしても楽しくなくなった

・友人知人を含め人を会うのが面倒に感じるようになった

・食事をすることが疲れる

・生理前のイライラが増えたりチョコレートを食べたくなるようになった

・食事を1食抜くと疲れたり、イライラすることがある

・人の名前が突然思い出せなくなった

・朝食べたものが夜には思い出せない

・目覚まし時計が鳴っても起きられない

・午前中は仕事に集中する気力がない

・午後3時から午後6時ころに猛烈な睡魔に襲われる

・夕食を食べた後に気分がハイになる

・何かを考えること自体が面倒になった

 

 

このように多岐にわたり、自律神経失調症にも似ていますが、副腎と自律神経は密接に関わり合っているので自律神経の乱れがあれば副腎にも異常があると言えます。

 

副腎はストレス臓器ですのでストレスに対して反応します。

ストレスとは精神的なストレスだけでなく、体に影響を及ぼすものすべてがストレスとなります。

これには、化学、精神、構造の三つから考えていくと分かりやすいです。

 

[副腎に負担を与えるもの]

[化学]

・重金属

・化学物質

・アレルギーを起こす原因物質

・ジャンクフード、ファーストフードの頻繁な飲食

・ウィルスや細菌の感染

・多量、頻繁な飲酒

・喫煙

・精製糖、精製漂白小麦の頻繁な摂取

・薬の継続服用(特に抗生物質、ステロイド剤)

・腐敗した食材の摂取

・カフェインの頻繁な摂取

[精神]

・恐怖心

・不安

・恒常的な緊張

・親族友知人の死

[構造]

・運動不足

・肉体的ストレス

・睡眠不足

・過労

 

これらのものが長期にわたってストレスを与え続けると副腎は疲労していきます。

 

[3つのフェーズ]

副腎がストレスに反応するのは正常なことです。

しかし、そのストレスが長期にわたると他の器官同様に順応し始めます。

その順応は3つのフェーズに分けられます。

警告反応期・抵抗期・疲弊期です。

 

警告反応期:ストレスに対して体が反応している状態です。副腎はホルモンを生産し体を活性化します。闘争・逃走反応という状態になります。この状態でストレスがなくなる場合は通常の状態に戻ります。

 

抵抗期:ストレスに継続的にさらされ、警告反応期から身体が長期的な順応を始めます。ストレスに対する欲求を満たすために副腎は肥大し始めます。

 

疲弊期:さらにストレスが継続されると、副腎は枯渇しホルモンの生産がされなくなります。ストレスに対して反応できなくなります。慢性的な健康障害、長期的な栄養素の欠乏、精神障害などが出るようになります。

 

疲弊期になると、何もできなくなってしまい仕事をすることはおろか、会社に出勤することもできなくなってしまい、休職されるという方もいました。

カイロプラクティックに来られる方は疲弊期か抵抗期の後期になってから来られる方が多いです。

抵抗期以降になるとストレス自体に反応する力が弱くなり、健康な時ならなんでもない刺激をストレスとして感じてしまいさらに弱ってしまうという悪循環に陥ります。

ストレス回復のためにと行った運動やエクササイズ自体がストレスとなることや、長時間の睡眠がストレスとなることがあります。

 

次回は副腎疲労症候群の機序についてお話しいたします。

 

-カイロプラクティック, 副腎

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