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前十字靭帯

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膝の中にある前十字靭帯(Anterior Cruclate ligament:ACL)の損傷は膝関節の中で最も完全断裂する靭帯で、後十字靭帯の約10倍も頻度が高いのです。

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この靭帯の主な働きは大腿骨に対する脛骨の前方移動の制限で、左右への動きの制限の作用もあります。

どのような動きで損傷するかというと、膝関節の過伸展や過度な内外旋で損傷しますのでバスケットなどのジャンプした後に着地に失敗したときや、コンタクトスポーツ、運動中に急激な方向転換を行い膝に負荷がかかった時に起こりやすいです。

この靭帯が損傷すると大腿骨に対する脛骨の動きが過剰になります。

また、膝の過伸展は膝の後方関節包(青で囲んだ部分)と内側側副靭帯の損傷を引き起こしますのでACLの損傷とともにこれらの組織にもダメージを与え、半月板の損傷が40-60%に合併すると言われています。

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ただスポーツをしない方でもACLの損傷が見られる方も多くいます。

大腿四頭筋の過緊張は膝蓋骨を介して脛骨の前方移動を亢進させ、拮抗筋であるハムストリングの弱化も脛骨の前方移動を亢進させます。

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つまり、脛骨の前方移動が筋肉で制御できなくなった時に靭帯にストレスがかかり続け損傷します。

特徴としては膝崩れがあり、靭帯の損傷により大腿四頭筋が過緊張を起こしますので膝の痛みや可動域の制限が起こります。

またハムストリングの弱化が起こる場合は脛骨の前方移動を制御するために膝窩筋が過緊張しますので膝の裏に痛みが出ることもあります。

靭帯が損傷すると元には戻らないので、筋肉のバランスをとって靭帯に負荷がかからないようにしていくこと必要になってきます。


※画像はネッター解剖学アトラス参照

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